日本の景気は徐々に回復しているとはいえ、依然と停滞のままです。昔ほどの経済成長は見込めません。そんな景気ですが、私たちの生活にダイレクトに影響してくるのが「ボーナス」です!
2018年冬のボーナスはいくら支給されるのでしょうか?
2018/11/16に、日本経済団体連合会が大手企業が支給する冬のボーナスの第1回集計を発表しましたので紹介します。
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2018年冬の大手企業の平均賞与額は?
2018年冬の平均賞与額は昨年の冬に比べ3.49%増え、「95万6744円」でした。
2年ぶりに過去最高を更新しており、景気が良くなったと言えるのではないでしょうか。
この金額は手取りではないため、実際に振り込まれる金額とは異なりますが、ボーナスが上がるのは大変喜ばしいことです。
具体的には、好調な企業業績が反映され、12業種のうち10業種で前年を上回った結果となりました。特に高水準だったのは自動車メーカーで「99万9968円」でした。
最終集計は12月下旬を予定しておりますが、好業績の企業が多く、最終集計でも高水準が見込まれることになるでしょう。
そもそも毎年のボーナスの平均支給額は?
そもそも毎年の平均賞与額はいくらなのでしょうか?
過去のボーナスの平均支給額を大手企業と民間企業に分けて調べてみました。
大手企業の平均賞与額
2018年夏の大手企業の平均賞与額は967,386円でした。
大手企業の数年の推移を見ていると概ね90万円前後です。管理職クラスが突出して高額の支給となるため、大手企業に勤めていても差が出ます。
2016年夏 | 905,165円 |
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2016年冬 | 900,490円 |
2017年夏 | 878,172円 |
2017年冬 | 880,793円 |
2018年夏 | 967,386円 |
(データ:日本経済団体連合会)
民間企業の平均賞与額
先ほどの金額は上場している大手企業の話であって、民間企業ですとぐっと下がります。
2018年夏の大手企業の平均賞与額は371,010円でした。ここ数年で見ると35~40万円前後といったところです。大手企業と比べると寂しい気もしますが、ボーナスをもらえているだけで良い方なんです。
2016年夏 | 358,409円 |
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2016年冬 | 371,676円 |
2017年夏 | 368,272円 |
2017年冬 | 372,235円 |
2018年夏 | 371,010円 |
(データ:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)
ボーナスがあるだけ良い方!?ボーナス受給なしは5~6割
これらはボーナスをもらっている人々の平均であり、実際には正社員でもボーナスをもらていない人は2~3割、非正規社員を加えると全体の50~60%がボーナスがもらえていない世の中なのです。
ではボーナスをもらえている人はどのように使っているのでしょうか。
ボーナスの使い道
ボーナスの使い道を調べてみると貯金が圧倒的に多いようです。
「ボーナスの使い道ベスト5」
「貯金」 73.2%
「旅行」 28.2%
「外食」 22.2%
「ローン返済」 21.2%
「子供の教育費」 17.9%
(データ:株式会社マクロミルの調査結果 複数選択可能)
日本人は貯蓄好きと言われておりますが、結果も物語っています。ボーナスは文字通りボーナスですから日頃の自分へのご褒美として景気よくパーっと使いたいものですが、、、やはり堅実になってしまいますね。貯めれるときに貯めておかないと、という不安からでしょうか。
ボーナスの賢い使い道
ボーナスの賢い使い道として以下を提案させていただきます。
10~20%:自分へのご褒美
30% :必要経費・貯金
50~60%:投資信託運用
ボーナスが30万円入ったとしたら以下です。
10~20%:自分へのご褒美 ⇒ 3~6万円
30% :必要経費・貯金 ⇒ 9万円
50~60%:投資信託運用 ⇒ 15~18万円
ボーナスの使い道:自分へのご褒美
まずは「自分へのごほうび」です。
せっかく稼いだお金ですからご褒美がないと自分を根詰めてしまいます。かと言って無計画に使いすぎては後々後悔します。
10~20%と先に金額を決めておけば後々後悔することもなく、適度なリフレッシュができます。10~20%と言われると少なく感じるかもしれませんが、上記の例のように30万円のボーナスなら3~6万円です。普段から数万円単位の買い物をしょっちゅうするわけでもないですし、良い気分転換になるはずです。
ボーナスの使い道:必要経費・貯金
また、3割を必要経費や現金貯蓄として充てることをおすすめしています。
定期的に必要となる帰省の経費や、突如発生する結婚式のご祝儀代などをボーナスで補うというのも一つの手です(可能であれば月々の給料から賄いたいものですが)。
また、ある程度の現金を手元に置いておくことも必要ですので、その貯金として充てましょう。
ボーナスの使い道:投資信託運用
昨今の超低金利の状況では、銀行に貯金しているだけでは大きく増えません。むしろもったいないです。
かといって、ギャンブル要素が強い投資では一瞬で無くなりかねませんので、投資信託の運用をおすすめします。
※投資信託とは、金融機関が投資家からお金を少しずつ集めて投資のプロが株式や債券の分散を行い運用してくれる金融商品です。
もちろん生活に必要な貯金(給料約3か月分)くらいは現金としてとっておきたいですが、それ以外のお金は運用に回してしまいましょう。投資信託ならば投資のプロが運用をしてくれているので大きく減ることはないです。大きくも増えませんが、微増していくことが多いので、銀行に預けておくくらいなら投資信託で運用した方が絶対良いです。
投資信託のメリットとして、預貯金に余裕が無くなれば運用を止めて引き落としすることも可能ですし、基本的に放置なので忙しい方でも始めることが可能です。
投資初心者の方にはつみたてNISAをおすすめしています。
まとめ
ボーナスはもらえているだけで有り難いものです。そしてただただ銀行に預けているだけでは非常にもったいないです。ボーナスの使い道を投資へ目を向けられるか否かで5年後、10年後の景色が変わってきます。
ただただ何となくで行動するのではなく、一歩踏み込んでみるのはいかがでしょうか。