1章:節約ロードマップ 

節約①節約を成功させるのに必要な2つの掟

今週も節約ロードマップに足を運んでいただきありがとうございます。

この節約ロードマップでは、1年間で+150万円貯金に回すことに成功した私の節約術をベースに、週末だけでできる”節約の仕組み作り”を行っていきます。

毎週、毎週配信していきますので、”今週のやること”を確認し実践していってください。

今週のやること

早速ですが、今週のやることからお伝えします。

今週のやること

節約できるものを洗い出し、不要なサブスクを解約する(プラン、サービスを変える)

今週から節約の実践編に入ります。

先週までで、お金を貯めるための土台作りができ、副産物として節約の準備もある程度できていますので、今週からいよいよ作った土台にじゃぶじゃぶお金をつぎ込んでいきます。

つぎ込み方は

  • 節約
  • 資産運用
  • 収入UP(副業,転職など)

がありますが、本章は節約ロードマップですので、節約に焦点をあててお金を増やしていきます。

節約を成功させるのに必要なたった1つのこと

さて、節約と言っても何から始めていいのかわかりますでしょうか?

思いついたものから闇雲に手をつけていっても長続きしません。

これから何週にもわたり各節約の手順・手法を解説していきますが、

節約を始めるにあたってまず知識として知っておいてほしいとても重要なことがあります。

これを知らずに節約を始めるから世の中の大半の人は挫折し、いつの間にか普段通りの生活に戻っているのです。

普段通りの生活に戻るだけなら良いのですが、

余裕のある暮らしを求めて節約をしたはずが、節約に非協力的なパートナーや子供にイライラしたり、ストレスが溜まって爆買いしてしまったりと、節約を始めた頃よりみじめな生活、赤字が増えるような生活となっては本末転倒です。

ではどうすれば節約がうまくいくのか?

1,000万円貯金ロードマップを1から読んで頂いている方にはおさらいとなりますが、節約の基本は

”意志に頼らないこと(自動化・仕組化)”

です。

仕組化・自動化とは、ほとんど手をつけずとも勝手にサイクルが回るもの、放置していても節約できてしまっているものを指します。

なぜ”意志に頼らないこと(仕組化・自動化)”にこだわるかというと、節約の敵はストレスだからです。

  1. 意志の力が必要な節約を選ぶから、ストレスがかかる
  2. ストレスがかかるから、節約は嫌なものという認識になる
  3. 嫌な認識になるから、さらにストレスが溜まったり、面倒になったり、イライラして途中で挫折(もしくはストレス発散のための爆買い)する
  4. 結果、お金が貯まらない。そして、また①へ戻る

という連鎖が生まれるのです。

当たり前ですが、節約は継続できないと貯金が増えていきません。

つまり、極力放置でき、ストレスのかからない節約なら成果が出るのです。

それが”意志に頼らないこと(仕組化・自動化)”にこだわる理由です。

私も全て実践してしまっていましたが、一般的に思いつくような以下のような節約をやるのは本当に大変でした。

  • 朝昼晩すべて死んでも自炊
  • クーポンを必死に探して使う
  • コンビニや自動販売機でお菓子や飲み物を買わない
  • 電気をこまめに消す、エアコンを極力つけないようにする
  • チラシを確認し、安いスーパーをはしごする

全てを完璧にやろうとするとストレスが溜まり、身体的にも疲労が蓄積してしまいます。

しかも習慣化できていないものは1度でも気を抜くと、とたんにやらなくなります。

こういった節約を選んでいる限り、一生貯蓄体質になることはありません。

つまり、意志に頼らなくてもできる節約から手をつけていくべきなのです!

その最たるものが、固定費・サブスクの見直しです。

これらは解約したり、価格を落とすだけで毎月何もせずとも節約できてしまいます。

よく節約本で「固定費から見直しましょう」と言われるのは、誰がやっても効果が出て、しかも持続するからですね。

この節約ロードマップでも、例外なく固定費は見直します。

とは言っても、

  • 固定費ってどうやって見直していくの?
  • 固定費の見直しって面倒くさそう

と思われる方もいると思います。

順番にわかりやすく解説できるよう努力していきますので、苦手意識を抑え込みながらついてきてくださるとありがたいです。

具体的方法

いつものように前置きが長くなってしまいましたが、今週のやるべきことを解説します。

やることは「節約できるものを洗い出し、不要なサブスクを解約する(プラン、サービスを変える)」です。

以下の4STEPで実践していきます。

それぞれ詳しく解説していきます。

STEP1:家計簿アプリから支出を確認する

まず、家計簿アプリから支出を確認します。

アプリが自動でカテゴリ分けをしてくれていますが、カテゴリ分けが少し粗い(※)ので、以下に該当する項目を家計簿アプリから書き出して、各項目の支出を把握します。

※1度カテゴリ修正すれば、以降は設定したカテゴリに自動振分けしてくれる機能もあります。とても便利ですので、細かく確認したい方にはお勧めです。

基本的にアプリでは毎月の大まかなお金の流れを確認する程度なのでざっくりで良いのですが、ここは節約項目を決める大切なポイントなので、以下の分類毎に支出額を書きだすことをお勧めします。

ポイントとしては後々のことを考えて、固定費と変動費に分けて書き出していくと効率的です。

【固定費】

  • 家賃
  • 車/交通費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 保険
  • 子供の教育
  • サブスク(例;NHKや新聞、動画見放題サービス、Amazon会員、トレーニングジム、その他月額課金アプリ等、上記6項目以外で毎月固定の金額支払っているもの)

【変動費】

  • 食費
  • 日用品
  • 被服・美容代
  • 自己投資
  • 趣味・娯楽(サブスク以外:旅行、エステ・マッサージ、漫画のまとめ買い等)

【貯蓄額】

  • 貯金に回している金額

※水道光熱費やスマホ等の通信費は「基本料金の固定費+従量課金の変動費」から成り、固定費の部分が見直せるため、固定費の分類に入れております。

上記で足した合計が、ちゃんと収入額と同じか確認して下さいね。

収入額と合わない場合は何か抜け漏れていますので。

STEP2:世の中の平均の家計簿と比較する

支出の書き出しが終わったら世の中の家計簿と比較して頂きます。

世の中の平均家計簿として、

  • 政府が調査した家計収支
  • 私が複数の本からまとめた家計簿

をお見せします。

政府が調査した家計収支では、一部ジャンルをまとめているものがあったり、カテゴリ分けが異なるものもございます。

また、家賃や食費など、人によっては当てにならないものもあるかと思いますので、私が複数の本を読んで調べた家計簿(少し厳しめ)も紹介しています。

住んでる地域(都心・田舎)、家族構成(子供の有無)等によってバラツキがあるため、上記2つと比較して、外れ値がある場合は見直していきましょう。

政府が調査した家計の平均金額

項目(固定費一人暮らし世帯二人以上の世帯
住居21,503円24,478円
水道光熱費5,731円25,678円
保険医療5,592円14,515円
交通・通信23,536円42,456円
教育0円20,313円
項目(変動費)一人暮らし世帯二人以上の世帯
食費43,536円81,340円
家具・日用品3,208円11,147円
被服代12,020円10,417円
交際費11,156円12,646円

参考:家計調査 家計収支編 e-Stat 政府統計の総合窓口

私が複数の本からまとめた家計簿

私が複数の本からまとめた家計簿を紹介します。

  • パーセント表示で記載しておりますので、ご自身の手取り収入額を当てはめてご確認ください
  • イメージしやすいよう、下記表では夫婦の手取り合計30万円の家庭を例にして括弧書きで実際の金額を記載しています
  • 夫婦2人の場合と子持ちの場合で書いておりますので、該当する方をご確認ください。

【夫婦2人の場合】

生活費の内訳 %表示(夫婦2人の手取り30万円の場合)

  • 家賃:20~30%(6~9万円)
  • 車/交通費:0~10%(0~3万円)
  • 水道光熱費:5%(1.5万円)
  • 通信費:4%(1.2万円)
  • 保険:2%(0.6万円)
  • 教育:0%
  • サブスク:0~4%(0~1.2万円)

※「家賃」と「車」、合せて30%以内

【変動費】

  • 食費:10~15%(3~4.5万円)
  • 日用品:3%(0.9万円)
  • 被服・美容代:4%(1.2万円)
  • 自己投資:0~4%(0~1.2万円)
  • 趣味・娯楽・飲み会:0~4%(0~1.2万円)

「趣味・娯楽・飲み会」と「サブスク」、「自己投資」合せて12%以内

【貯蓄額】

  • 貯金に回している金額:25%(7.5万円)

【夫婦2人と子供がいる場合】

生活費の内訳 %表示(夫婦2人の手取り30万円の場合)

  • 家賃:20~30%(6~9万円)
  • 車/交通費:0~10%(0~3万円)
  • 水道光熱費:6%(1.8万円)
  • 通信費:4%(1.2万円)
  • 保険:3%(0.9万円)
  • 教育:5~10%(1.5~3万円)
  • サブスク:0~4%(0~1.2万円)

※「家賃」と「車」、合せて30%以内

【変動費】

  • 食費:15%(4.5万円)
  • 日用品:5%(1.5万円)
  • 被服・美容代:4%(1.2万円)
  • 自己投資:0~4%(0~1.2万円)
  • 趣味・娯楽・飲み会:0~4%(0~1.2万円)

「趣味・娯楽・飲み会」と「サブスク」、「自己投資」、合せて12%以内

【貯蓄額】

  • 貯金に回している金額:10~15%(3~4.5万円)

STEP3:自分/家族にとって本当に必要なサービスかよく考える

続いて、取捨選択をしていきます。

STEP2であなたの家計とかけ離れているものがあれば、その支払いが本当に必要なものかどうか考えます。

考えていく順番として

「固定費」→「変動費」

の順で確認していってください。

無理なく節約するためには、基本的に変動費は減らしません。

もちろん過度な飲酒やたばこ、趣味への使い過ぎは減らした方が良いので、そういった観点で今回は確認していきますが、節水とかスーパーのはしごとか今まで考えられていた節約の王道はしないので、食費は使い過ぎてるな~などの現状認識だけで大丈夫です。

労力のわりに節約できる額が少なく、またストレス発散のための吐け口を封鎖してしまったり、そもそも疲れてしまうので節約生活を継続できなくなってしまう原因になります。

今回着目すべきは、固定費に記載されていた以下の7点です。

  • 家賃
  • 車/交通費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 保険
  • 教育
  • サブスク

これらの固定費で不要なものはないか、

必要であっても、他のプラン・サービスと比較し価格を下げれないかを検討していきます。

家賃、車、水道光熱費、通信費、保険、教育は見直す方法・手段がたくさんあるので、別の週に解説します。

今週はウォーミングアップにも最適なサブスクについて考えて下さい。

不要か、必要か の考え方

考える手順についてはこのSTEP3と次のSTEP4で解説しますが、固定費に限らず、これからお伝えする考え方は超超超重要です!

節約していく上で、常にこの考え方を持って生活していくと不要な物が減り、必要なものだけが残るスタイリッシュな生き方ができます。

基本とも呼ぶべき考え方ですので、脳への刷り込みが完了するまではメモしてトイレにでも貼っておいてください。

では、解説します。

まずSTEP3では”不要か、必要か”の2択で判断していきます。

今回はサブスクですので、かけている費用と得られる成果物を頭に思い浮かべながら判断してください。

判断するポイントは以下の3点でOKです。

【判断ポイント】

  • それ無しで生きていけるか
  • 採算がとれているか
  • ときめくか

どれかが”Yes”ならSTEP4で相場確認、比較検討の手順に入ります。

どちらも”No”なら不要です。解約してください。

とてもわかりやすいですね。

今まで積み上げてきたものが崩れる悲しさのようなものがあるかもしれませんが、3点の判断ポイントを満たせていないなら無用です。無慈悲に切りましょう。

イメージしやすいよう、この3点について、例を挙げながら解説しておきます。

それ無しで生きていけるか

これは簡単です。

例えば住居は無しでは生きていけない人が大半ですよね。そしたら家についてはSTEP4で検討する手順に入ります。

今回はサブスクがテーマですので、例えば毎月届く1日使い捨てコンタクトレンズ(月額制)はいかがでしょうか。

これは無いと生きていけないので、STEP4にうつります。眼鏡にすれば、使い捨てにしなければ、、、等の議論もSTEP4です。

逆に定額動画サービスはどうでしょうか?これは無しでも生きていけるので、このクエスチョンではNoとなります。

趣味みたいに、人生にこれが無いと生きていけない。という精神的な話は3点目の判断ポイントですので、ここではあくまで物理的に考えていきましょう。

ここがYesになるサブスクというのは結構少ないと思います。

採算がとれているか

続いて、採算がとれているかです。

成績や対価、時間短縮の有無等、出来れば数値を用いて判断できる基準で考えられるのがベストです。

例えば、家事代行サービス。毎月定額課金して家を綺麗にしたり、栄養価の高いおかずを作り置きしてくれます。

家事代行サービスを利用している時間に、副業や自己研鑽をすることで、払った価格以上の価値が得られれば理想的です。

最初のうちは副業・自己研鑽の成果が出ておらず、目に見えない功績値なので採算がとれているか考えづらいのですが、そういう時はまだ家事代行サービスは早い。と思って、私なら1度切り捨てます。

切り捨てた後の生活をみて、どうしても生活が上手くいかない・副業等の稼ぐ時間が作れないなら再契約しましょう。

他にもトレーニングジムなんかは、筋力UPに伴って、集中力向上、睡眠の質向上、記憶力向上、さらにはこれらに伴い仕事効率上昇と良いことづくめですので、採算がとれるものの代表例です。

家で筋トレできるのであれば最高ですが、場所の切り替えだったり、サウナが目的だったりと人によって様々ですので、運動関連は自己投資と考えて残すのはアリです。STEP4にうつりましょう。

ただ、週1,2回しか通っていないようであれば即切り捨てましょう。

ちなみに定額動画サービスは時間を奪うだけなので、むしろマイナスです。

人によっては幸福度が向上するという意味で採算がとれると主張したくなるかもしれませんが、精神論は3点目で判断していきます。

ときめくか

最後は精神論です。

過去にこんまりメソッドという片付けの方法を紹介した本が大ヒットしたことを覚えている人も少なくないと思います。

今や全世界でこんまりメソッドは知られ、こんまりさんは億万長者ですね。

そのこんまりさんが紹介していた片付けメソッドにある「ときめくか」「ときめかないか」を判断基準として利用していきます。

では例として3回目の登場の定額動画サービスはどうでしょうか。人によっては、映画(・ドラマ・アニメ・時代劇等)無しでは生きていけない・・・のように動画サービスがかけがえのない趣味の人がいます。

ここに幸せを感じているなら、残します。

人から見たらただ時間を奪うだけのエンターテインメントと言う人もいますが、価値観は人それぞれです。私もアニメ大好きです。

ただ、こういった娯楽は出来る限り1つだけ、多くても2つまでにしましょう。

あらゆる娯楽は人の時間を奪っていきます。

どうしてもお金持ちになるための時間まで奪ってしまいますので、こういった娯楽はお金持ちになってから、遊びつくしてください。

それまでは程よい距離感を保ちましょう。

それがお金持ちに近づくための秘訣です。

STEP4:不要な場合は解約、必要な場合は他のプラン・サービスと比較し価格を下げれないか検討する

STEP3で不要と判断した場合はすぐに解約しましょう。

必要と判断したものについては

  • 相場確認
  • 比較検討

を行います。

やることは単純で、自分が契約しているサブスクと同ジャンルのサービスをピックアップし、比較していきます。

ここは、インターネットで調べるだけです。

3~5個程度ピックアップできれば、ある程度の相場がわかると思います。

あとは自身が求める最低限のサービスを兼ね備えているものを選別し、残った中で価格が1番低いものに乗り換えましょう。

もし、検討した結果、同じサブスクを使うことになった場合、プランの最適化も検討しましょう。

例えば、トレーニングジムには金土日に行くことが多いなら、週末会員を採用しているジムは無いか探してみたり、

1つ下のプランで事足りるのではないかを考えてみます。

今までの使用頻度・使い潰し具合から考えてみると、考えやすいと思います。

まとめ

本コンテンツでは節約で1番大切な考え方、”自動化・仕組化”と、重要なステップ”相場確認・比較検討”について解説しました。

その中で今回はサブスクの解約/サービス・プラン変更を行って頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

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私の好きな言葉にこんな言葉があります。

「今から数年後、あなたはやったことよりも、やらなかったことに失望する~マーク・トウェイン~」

お得なこと・いいなと思ったことをすぐに実践できれば人生の自由度が高まります。損しない・苦労しない人生に近づきます。

やらなかったことに失望しないためにも、「いいな」と思ったのであれば行動に移すことを強くおすすめします。

私はこのコンテンツの内容を実践し、人生が変わりました。

それでは来週もお会いできることを楽しみにしております。