車にかかる月々の費用って高いですよね。
車のローン、ガソリン代、保険代、駐車場代、車検の積立等でだいたい月5万円近くかかっているのではないでしょうか。
ざっくりとした計算となりますが、20歳から70歳まで自動車を乗り続けた場合、4000万円近くかかると言われており、
出費という面で考えると家を一軒買えてしまう程、人生でかなり大きい買い物となります。
本記事ではこの自動車の必要性や節約術について考えたいと思います。
この記事を読むことで、以下が分かります。
・自動車維持に必要な月々の費用
・車にかかる費用を他のものにあてた場合のシミュレーション
・車に関する節約術(費用を見直すポイント)
Contents
自動車維持に必要な月々の費用
月々にかかる自動車の費用は車種によって異なりますが、コンパクトカーでも月々36,000円+車の本体代&ローンの金利で5万円以上になります。
細かな内訳は以下の通りです。
項目 | 軽自動車 | コンパクトカー (普通車 1.5L) | Lクラスミニバン (普通車 2.5L) |
---|---|---|---|
自動車税 | 10,800円 | 30,500円 | 43,500円 |
自動車重量税 | 12,300円 | 16,400円 | 16,400円 |
自賠責保険料 | 12,422円 | 12,806円 | 12,806円 |
任意保険料 | 80,000円 | 85,000円 | 90,000円 |
車検代 | 25,019円 | 25,343円 | 25,470円 |
メンテナンス費用 | 15,000円 | 18,000円 | 20,000円 |
ガソリン代 | 81,152円 | 101,344円 | 135,203円 |
駐車場代 | 144,000円 | 144,000円 | 144,000円 |
合計 | 380,693円 | 433,393円 | 487,379円 |
月平均 | 31,724円 | 36,116円 | 40,615円 |
※上記に加え、車両本体の代金とローン金利もかかります。
駐車場代やガソリン代など、人によって違ってきますのであくまで参考となりますが、やはり維持費がとんでもなく高いですね。
車を一括現金で購入できればまだ良いですが、カーローンもだいたい金利5%程はありますし、そうまでして車は必要なのか考えてみたいと思います。
車を持つ意味・目的
車のそもそもの目的なんですが、移動手段ですよね。
であるならば、中古の安い車でよいと考えます。
大きな荷物を乗せないといけないとか、子供がいるとか、スーパーに行くことになるとか、いろんな事情があると思うんですが、それでも中古車で良いと思います。
何がよくないかと言うと、自分の貯金で買えないレベルの高い自動車を買おうとして、金利の高いカーローンでわざわざ買うことなんですよね。
あとは使用頻度も多くないのに、「家庭を持ったら車が必要だ」と決めつけている人がいることです。
本来の目的である移動手段で考えれば、正直走れれば良い、家族人数分乗せられれば良いじゃないですか。中古の安い車を買って、お子さんがある程度育ったら売ったらいいじゃないですか。
移動手段以上を目的とする気持ちはわかるんですけど、浪費と消費を一緒にしないことが重要です。特に他人の目とか、見栄の類ですね。
お金を車に回しても余裕がある(老後設計まで考えている)、趣味が車で、車の分それに見合った額の何かを削っているのであれば良いのかもしれません。
ですが、以下の試算結果も踏まえ、本当に車が必要か、ほかに手段はないか考えてみても良いと思います。
車にかかる月5万円を投資に回した場合
もしもこの車にかかるお金を50年間投資に回したとして、年利4%で計算したとします。
(年利4%というのは非常に妥当な数字で、50年もの長期・積立・分散投資であれば、かなり現実味の高い金額となります)
結果は50年後に9500万円手に入ることになります。
5万円を50年間車に使って3000~4000万円のマイナス、かたや投資に回せば9500万円のプラス。
この差を見ても車にこだわる必要はあるでしょうか。
田舎暮らしは車が必要!だけれども、、、
田舎に住んでいて車が必要だという方がいると思います。
そういった方々は、その分家賃や駐車場代が低いと思いますので、所有してもいいと思います。
ですが、新車が必要か?保険は見直しているか?車検代は?など、何もしなくて良いというわけではないと思いますので、以下のポイントを検討してみてはいかがでしょうか。
車の節約術!見直しポイントを解説
本記事の本題である車にかかる費用を見直すポイントを紹介します。
- 車を手放し、カーシェア・タクシーを使用する
- 手の届く範囲の、中古の軽自動車やエコカーにする
- 車両本体を見直す(リセールバリューを意識する)
- 保険代を見直す
- 車検代を見直す
- 車を貸し出す
車を手放し、カーシェア・タクシーを使用する
再三申し上げてきましたが、まず1番に検討頂きたいのが、車を手放すことです。
これが1番手っ取り早いですし、1番効果があります。
通勤・通学が公共交通機関でできて、特に都心およびその近郊に住んでいる方ならいらないと思います。
月5万円もかかるのであれば、カーシェアやタクシーを使うことで月2,3万円に抑えた方が賢いと思います。そういう使い方を検討しましょう。
手の届く範囲で、中古の軽自動車やエコカーにする
車はどうしても必要だという方は中古の安い車にしましょう。正直、軽自動車やエコカーにすることで、月の維持費は大分抑えられます。
特に手の届く範囲というのが重要で、これは現金一括購入できる範囲ということです。
一括購入といかないまでも、5割以上は出せないと止めた方がいいです。
カーローンは金利5%程と高いのです。金利1%にも満たない住宅ローンなんかとは違います。
前述の試算結果の金利4%であの破壊力だったのです。金利のすごさ・怖さを再度認識し、検討してください。
車両本体を見直す(リセールバリューを意識する)
リセールバリューっていうのは、購入した品物を再度販売するときの価値のことで、つまり買った品物を売ったときの売買の差ですね。
例えば、300万円の新車と100万円の中古車を比べたとします。
5年後に売却したとして、300万円の新車は150万円で売れました。100万円の中古車は価格が既に落ちていたので60万円で売れました。
この場合、それぞれ150万円と40万円の手出し(マイナス)が発生したことになります。
この考え方はマイホームを買ったとき等も同じなのですが、自分の手出しの少なさを考えて買った方がいいんです。
極端な話、1000万円のブランド車を買って、2,3年後に同額で売れたら、手出し0円で有名者に乗れちゃうんですよね。フェラーリとかは需要もあるので同額といかないまでも、100万円の手出しで乗れちゃったりします。
だからブランド車をころころ変えるお金持ちは、庶民よりも車にお金を使ってないかもしれません。こういう賢いお金の使い方ができるんです。
でも基本は買った瞬間に価値が下がるものばかりですので、価格が落ち切っている中古車で検討しましょうと、そういう話です。
このリセールバリューの考え方はとても大事です。
目の前の品物の販売額が高いか安いかではなく、売った時にいくらとなるか。そこを考えて購入すると賢いお金持ちに近づくはずです。
で、その感性を磨くにはやはり相場を知ることですね。色々なお店やネットで比較して情報を集める。これができる情報強者はお金が貯まっていきます。
保険代を見直す
車を持つのであったら、やっぱり固定費の見直しはしておきたいです。
まずは自動車保険の見直しです。加えて車両保険を外すこと。これだけでも大分変ります。車両保険を外して、もしもで起こる修繕費分は貯めておいたお金でなんとかなります。人身事故の損害賠償ではなんとかならない額ですので保険が必要です。
保険については長くなりますので、以下にまとめています。
車検代を見直す
2年に1回、車検があると思うのですが、これも見直してください。
丁寧に、万全にをモットーに作業をしてくれるのは有難いのですが、その分しっかり工賃・人件費をとっていることが多いです。
相手側の人件費が高いっていうことは、その高い分はどこに反映されるかわかりますよね。
なので、車検の比較サイトを使ってください。最近色々なサイトがあるので、使っていただくことをお勧めします。何より大事なのは相場を知ることです。
車を貸し出す
自分の車を貸し出して固定費の支出に充てるというのも、家計の負担が楽になる選択肢の一つです。
最近はこういう自分の空いてる車を人に貸し出して、少しお小遣い稼ぎするっていうサイトもあるんで、こういうの興味ある人は見てもらったらいいと思います。
開いた時間・使ってない時間っていうのを人に貸す。1週間の間に毎日乗るっていう人がほとんどいないと思うので、人に貸し出すっていうのも検討すると良いと思います。
まとめ
車にかかる費用が月々5万円近くあること、その節約方法に以下があることを述べてきました。
- 車を手放し、カーシェア・タクシーを使用する
- 手の届く範囲の、中古の軽自動車やエコカーにする
- 車両本体を見直す(リセールバリューを意識する)
- 保険代を見直す
- 車検代を見直す
- 車を貸し出す
正直、毎日使っている人以外は手放して、タクシーやカーシェアでなんとかするのが1番合理的だと思います。
ただ、車は趣味の側面も持ち合わせていると思いますので、価格的な価値、機能的な価値、心理的な価値のバランスを見て所有し続けるべきか検討しましょう。