この記事では、本ブログの第1章 準備編のセカンドステップとして、
現状把握=”家計の確認”を行って頂きます。
現在地がわからずして、ゴールは見えませんし、
貯金できている人とできていない人との差は、『支出の把握が”できている”か”できていない”か』と置き換えてもいいくらい重要です!
本記事では具体的な家計の確認方法を紹介していきます。
普段から家計簿をつけていなくても問題ありませんので、本記事を見ながら実践してみてださい。
本ブログでは1,000万円を貯蓄するための堅実的な方法について紹介しており、前回までの0章及び1章-1を読んでいらっしゃらない方は以下から読み進めていただけると、本記事が読みやすくなると思います。
【0章(はじめに)】
【1章(準備編)】
Contents
家計を把握するメリット
実際の行動に移る前に、家計を把握するメリットについてご紹介します。
メリットを知っておくことで、今回の成果物の質やモチベーションが変わってくると思います。
家計の把握を行うことで、以下のメリットがあります。
- 毎月の貯金・運用額(の最大値)を決めることが可能
- 節約できるものがわかる
- 貯蓄に対する意識・モチベーションが向上する
- 自分の生活の最低水準を把握できる
私個人の経験談となりますが、この工程はやらない意味が分らないくらい重要で、今後の人生を大きく左右する程の効果があります。
私が実践して特に効果的だと思ったのは、4つ目の”自分の生活の最低水準を把握できる”です。
最低水準を把握したことで、将来の漠然とした不安が無くなりました。
毎月、最低限いくらあれば生活していくことができるのか。がわかるので、
生活防衛資金がいくらあれば良いのか、
月々●万円があればアルバイトでもさいあくやっていけるのか、
と再認識でき、
「なんとなく貯金しなければ。」と焦っていた気持ちが軽減されました。
家計の確認方法
それでは、実際に家計を確認する方法について紹介します。
まずは以下を用意します。
- 先月の給与明細
- 固定費がわかるもの(家賃、光熱費、スマホ料金等)
- (あれば)変動費がわかるもの(クレジットカード、Suica等のキャッシュレス決済の明細、レシート)
※最近ではほとんどのものがネットで確認できると思います
※③はあるに越したことはないですが、無くても大丈夫です
パートナーと財布を分けている方へ
この先、収支の確認に移っていきます。
子供がいない共働き夫婦に多いのですが、お互いの給与額や支出を隠しており、収支の確認ができない場合があります。
本来であれば全てオープンにすると効率良く貯めていけるのですが、今回は、”家に入れる生活費”として二人で出し合った金額を、世帯収入の合計として計算いただければ問題ありません。
手順①先月の給与明細を確認
まずは先月、給与がいくらであったかを確認します。
共働きであったり、収入源が複数ある方はそちらも確認し、
世帯全体の収入がいくらであったかを確認します。
※パートナーの収入がわからない方は、家に入れている生活費の合計を算出してください。
夫20万円(手取り収入)、妻10万円(手取り収入)、児童手当1.5万円=計31.5万円
手順②固定費を確認
次に支出部分を確認していきます。まずは固定費です。
固定費は主に以下が挙げられると思います。
- 家賃(固定資産税や更新料の積立分、マンションの場合は管理費も含む)
- 車(カーローン、ガソリン代、駐車場代、車検代の積立、税金の積立等含む)
- 保険(医療保険、生命保険の他にも、火災、地震、学資、車両保険等、保険と名の付くもの全て含む)
- 学費・習い事
- 通信費
※固定資産税や更新料、車検等、年単位で1度必ず発生するものは、積立金として毎月に計算しておくことで、貯蓄のペースが崩れなくなります!
- 家賃(固定資産税や更新料の積立分、マンションの場合は管理費も含む)
車(カーローン、ガソリン代、駐車場代、車検代の積立、税金の積立等含む)
保険(医療保険、生命保険の他にも、火災、地震、学資、車両保険等、保険と名の付くもの全て含む)
学費・習い事
通信費
※固定資産税や更新料、車検等、年単位で1度必ず発生するものは、積立金として毎月に計算しておくことで、貯蓄のペースが崩れなくなります!
他にも、以下のような固定費が挙げられると思いますので、毎月一定金額が引かれていくものは、ここに計上してください。
- NHK
- コンタクトレンズ代
- 自身の習い事
- トレーニングジム
- アマゾンプライムやHulu等のサブスク系
- 家賃:9万円(住宅ローンor家賃、管理費、固定資産税or更新料の積立分)
- 車:5万円(車ローン、保険、駐車場代、車検用積立分)
- 保険:2.5万円(生命保険、医療保険、学資保険)
- 通信費:2万円(大手キャリアのスマホ、家のネット)
- 教育費:1万円 (子供の習い事)
- NHK:0.5万円
- 計20万円
手順③変動費の確認
変動費の確認は、3通りの手法があります。
家計簿をつけている方
家計簿から、変動費がいくらであったか計算し、そのまま書き出してください。
固定費同様、主な変動費の例を以下に挙げさせていただきます。
- 食費
- 水道代・光熱費
- 雑費(生活必需品)
- 衣服
- 美容室
- 通院費
- 冠婚葬祭などの急な出費
- 小遣い(飲み会代や趣味の費用はここに含めてOK) etc.
家計簿は無くても、クレジットカードの明細やレシート、Money管理アプリ等で変動費の詳細がわかる方
こちらの方も変動費をそのまま書き出して下さい。
家計簿をつけておらず、詳細もわからない方
「手順①」で確認した収入から「手順②」の固定費を引き、今月、口座に残っている額(今月分の貯金額)を確認することで変動費を把握できます。
式で表すと以下です。
”変動費=①の収入-②の固定費ー今月口座に残っていた額”
文字だけですと少しわかりにくいかと思いますので、これまで例として記載してきた金額で変動費を算出します。
先月の給料前日に口座に残っていた額が30万円、
今月の給料前日に口座に残っていた額が30万5千円とします。
つまり、今月増えた貯金額は0.5万円です。
①の収入は31.5万円、
②の固定費は20万円でしたので、
変動費は
31.5万-20万-0.5万=11万円
となります。
必須ではないが、変動費の詳細も確認できるとより良い
優先度は少し低いですが、変動費の中身を改善することで、目標にもっと近くなることは確かです。
ただ、変動費の無理な削減は生活の質の低下にもつながるので、優先度を下げています。
とはいえ趣味やファッション、たばこ、お酒、ギャンブル等、何かに異常な額をつっこんでいる人は改善の余地がありますので、詳細を把握しておくことをお勧めします。
簡単にできる変動費の確認方法
現金での支払いがあったり、パートナーの支出内容とまでなると変動費は特に把握しづらいかと思います。
細かくやると面倒なことが多いので、私は以下の手法をとってます。
私が行っている家計管理法
①楽天カードを作る(生活費専用の口座を設け、そこから引き落とされるようにする)
②楽天家族カードを作りパートナーに渡す。
③スーパーやドラックストア、光熱費等、生活に必要な買い物・支払いは全て①か②の楽天カードで支払う。
④生活費以外は個人の小遣いから全て捻出
※家賃や公共料金等、クレジットカード使用が不可なものがあれば口座引き落としを選択し、生活費専用の口座から引き落としを行って、通帳を確認するようにする
これで楽天クレジットカード(and口座)の明細を見れば、生活のために使用した変動費がいくらかわかります。
現金で支払った飲み会代等は小遣いの範囲内で行えば、わざわざ変動費の算出用に記録に残さなくても問題ありません。
家計簿アプリも優秀
最近は家計簿アプリの利便性が大変良くなっていますので、アプリを収支の確認に使うことでも良いと思います。
最初に発生する銀行口座やクレジットカードとの紐づけが少し面倒なのですが、設定が完了すれば自動で家計簿をつけてくれ、以降の収支管理がとても簡単です。
私はMoneytreeを使っていますが、マネーフォワードMeも優良アプリですので、まだお使いになられていない方はぜひ導入してみて下さい。
まとめ~次のステップに向けて~
家計の確認をしてみて、まずはいかがでしたでしょうか。
意外と固定費は抑えられていた印象でしょうか。
変動費が思ったよりも高かった印象でしょうか。
それぞれの料金は安くても、合計すると結構な額だと感じた方もいらっしゃると思います。
最近では使っていないような余計な出費が見つかったり、日ごろの生活を改めさせるような気づきがあると幸いです。
尚、ここでは家計の確認のみで、家計の見直しは1章-3より行っていきます。
(正しい手順を踏まないと無茶な節約につながりかねないため、今は現状把握のみで良しとしています)
本格的な家計の見直しは2章の節約で徹底的に行っていきますが、
まずはこれがベースとなりますので、
この支出と収入のバランスで大丈夫なのか、頭の片隅におきながら次のステップへ進めていただけると幸いです。