老後資金や不労所得を求めて、資産運用を検討している人も多いと思います。
しかし、少し勉強を始めると株、FX、不動産、投資信託、ソーシャルレンディング、ロボッドアドバイザー等々、あらゆる投資方法が出てきてしまいます。
さらに株やFXでの投資を考えても短期~中期(デイトレード、スイングトレード)、長期と投資期間でも様々な情報がでてきてしまい、どのような投資をどういうスタイルで実践していくのか当初の私もとても迷いました。
すべき投資は自分の資産によって決まってきますので本記事を参考にしていただけますと幸いです。
結論:金持ちは長期、庶民は短期投資に比重をおいてどっちもやる
初めに結論から申し上げますが、資産が既に豊富な資産家は長期投資、貯金や年収が平均または平均以下である庶民は短期投資に比重を置き、どちらもやることをお勧めします。
理由はとても簡単です。
長期投資ではリスクが低い分投資効率が悪くなり、短期投資ではリスクが高い分投資効率が良いからです。少ない資金でも資産を増やしていくには短期~中期の投資が必要となります。
長期と短期の投資例
長期投資では年利は良くて5~8%程、大抵は3%前後です。
資産が5000万円ある場合は年利3%でも、1年で150万円、月に12.5万円が働かずして入ってきます。
しかし、資産が500万円の場合、が年利3%で運用した場合、1年で15万円、月に1.25万円程しか入ってきません。
一方短期投資では、月利5%を狙っていった場合、元手が100万円でも5年後には1800万円の利益があがる計算になります。
もちろん長期投資でも複利効果や追加で資金を投入していくことで、運用期間が20年、30年とあれば老後資金を貯めることは十分可能です。なので、資産運用の目的が老後資金の貯蓄であり運用期間を十分に確保できる方は長期投資でも問題ありません。
ですが、株式で投資をしようと考える方は大抵の場合、不労所得が得られるほどのリターンを求めている方が多いのではないかと思います。
長期と短期の投資イメージ
ここまでの紹介でイメージはついているかと思いますが、長期投資は資産を守る投資、短期投資は攻める投資です。
これらを組み合わせることで上手くリスクヘッジを行い上手に資産を増やしていくことをお勧めします。
【資金に応じた投資方法】
投資期間 | 手持ち資金 | イメージ |
長期投資 | 大量 | 資産を守る投資 |
短・中期投資(デイトレ・スイングトレード) | 少ない | 資産を増やす(攻める)投資 |
短期や中期でのトレード手法をデイトレード(1日中の決済)、スイングトレード(数日~数週間のうちで決済)と呼んだりします。
短期投資
短期投資は資金の少ない人でも資金を効率的に回し、利益を積み重ね、資金を大きくすることが可能となります。短期投資で少し大きくなった資金でさらなる利益を積み重ね、複利効果で運用していきます。
長期投資のように半年、1年、5年と資金を拘束されていては、結果プラスになろうとその投資期間に資金を活用できなかったため機会損失と考えます。
大事なのことは資金効率を上げていくことです。
短期投資のリスクについて
ただ、短期投資は長期投資に比べ、資金が増える額も速度も高いですが減ってしまうリスクもどうしても高くなってしまいます。そのため、短期投資を実践するにはまず、ブレーキの方法を覚えることから始めてください。
短期投資の詳細は別途記事として挙げていきますが、短期投資を実践する上での基本にもなる失敗する人の特徴を3つ挙げておきます。下記3つを回避する策を勉強してから、トレードを始めると失敗が少なくなるはずです。
- 売買のルールを持たずに直感や気分でトレードをする(売買ルールを持っていても破ってしまう)
- 株価が下がっても、いつか上がるかもと期待しロスカットできない(塩漬けにしてしまう)
- 資金の管理が甘い(一気に全額をつぎ込んでしまう)
短期投資の時間について
日本の株式市場は9:00~15:00までしか開場しておらず、忙しいサラリーマンや主婦には難しいとされていました。たしかにチャートに張り付くスタイルの投資では難しいですが、今ではスマホやPCから予約注文ができるため、チャートに張り付かないような投資方法を選べば、時間のハンデ無く取り組めるようになりました。
長期投資
超低リスクが希望で長期間待てるという方は長期投資のみで問題ありません。
また短期投資を行うにしても全額を短期投資につぎ込むのではなく、資産を守ることも大事ですので、資産の一部を長期での積立投資に充てることをおすすめします。
長期投資は1度設定してしまえば年に1回くらいポートフォリオを確認するのみで概ね問題ありませんので、手間がかからないのもメリットの一つです。
長期投資については以下の記事でまとめていますので、ご参照ください。
私のおすすめの投資比率
投資を実践していくにあたって、ある程度の比率で短期・長期どちらも実践いただくことが一番おすすめです。
実際に私は以下の割合で投資を実践しています。
短期:長期=3:1
また、上記とは別に現金で給料3か月分を銀行口座に預けています。
投資はやはりリスクであり、もしもの時にすぐに現金を引き落とせないこともあります。そのため、緊急時用のお金として給料の3か月分を別口座に置いておき、残りの余剰分の貯金を全額投資に充てることにしています。
まとめ
短期投資と長期投資についてまとめました。初心者の方は長期、分散、積立投資がリスクも低く、国や証券会社も勧めていますが、すぐには資産が増えません。長期投資は守るお金、短期投資は攻めるお金としてきちんと資金管理を行いながら、投資生活を送っていただくことをおすすめします。