【2章 実践編】節約

持ち家と賃貸どちらが得か?費用をシミュレーション!メリット・デメリットも解説!

”持ち家VS賃貸”、定番ともいえるこのテーマに頭を悩ましている方も多いと思います。

どちらにもメリット・デメリットがあり、その人の環境や価値観で正解は変わってきます。

この記事では恐らく皆さんが1番気にされるであろう「持ち家と賃貸はどちらが得(費用面)なのか」と、「それぞれのメリット・デメリット」がわかります。

マイホーム購入を迷われている方はぜひ最後までご覧ください。

持ち家と賃貸のコスト比較

早速、コスト面の比較から紹介します。

最低でも80歳まで生きることを想定し、35年でかかる費用(45歳で家を購入した場合)50年でかかる費用(30歳で家を購入した場合)を持ち家・賃貸で比較しました。

35年でかかる費用(45歳で家を購入した場合)の比較

【持ち家の場合】

前提条件
  • 3500万円のマンション(3LDK)
  • 金利1.0%
  • 35年ローン、ボーナス払い無し(月々約10万円)

【賃貸の場合】

前提条件
  • 基本は1LDKのマンション
  • 子供が成長している1年目~10年目のみ3LDKの家にスケールアップ。

賃貸の方が700万円近くコストがかからない計算となりました。

もう少し長く、50年でかかる費用(30歳で家を購入した場合)の比較

【持ち家の場合】

前提条件
  • 3500万円のマンション(3LDK)
  • 金利1.0%
  • 35年ローン、ボーナス払い無し(月々約10万円)

【賃貸の場合】

前提条件
  • 基本は1LDKのマンション
  • 子供が成長した11年目~20年目のみ3LDKの家にスケールアップ。

50年住めた場合は、持ち家の方が800万円近くコストがかからない計算となりました。

コスト面では、ローン返済が終わってその後も長く住めるようなら持ち家、35年以上も住めない場合は賃貸の方が得になる計算となりました。

しかし、家の購入は費用の比較だけでは決められません。その他のメリット・デメリットについても確認していきましょう。

持ち家のメリット・デメリット

ここから持ち家と賃貸のメリット・デメリットについて解説します。まず、持ち家のメリットは以下です。

持ち家のメリット

  • 家の改造、リフォームが可能
  • ローンで払えば、同じ物件の同じ間取りでも月々の支払いが少なくなることが多い
  • 団体信用生命保険に加入できる
  • 高齢になっても住むところが確保されている
  • ローン完済で月々の負担が軽くなる

団体信用生命保険とは、夫の名義で家のローンを組み、その夫が亡くなってしまった場合、残債分は銀行が肩代わりし、家は遺族に残る保険のことです。

団信は生命保険代わりになるからと、家族を安心させるために購入を決意する方も珍しくありません。

持ち家のデメリット

  • 気軽に引っ越しできない
  • 家の修繕費用は個人負担である
  • 購入時の費用負担が大きい
  • 固定資産税がかかる
  • 出産や離婚した時など家族構成の変化に対応できない

気軽に引っ越しできないのは、想像以上に辛いかもしれません。隣人と折が合わない、転勤命令が出た等、引っ越ししたくてもその手間がかかるのは辛いことだと思います。

修繕費も結構な額がかかります。30年以上住んでてどこも壊れないなんてことはありません。賃貸では大家さんが直してくれますが、個人負担では1200万円程かかるとも言われていますので、甘く見積もらないことをおすすめします。

また、以下の記事でも紹介しているように、マイホーム購入には隠れたリスクもあるので、マイホーム購入を本気で考えている方は以下記事もご確認いただくと参考になるはずです。

マイホームを購入する前に知ってほしい持ち家の隠れたリスクについて解説! 人生の大きな買い物であるマイホーム。購入すべきかどうか迷っていませんか。 ”持ち家VS賃貸”どちらが正解かの論争は昔からよく繰り...

賃貸のメリット・デメリット

続いて賃貸のメリット・デメリットについてです。

賃貸のメリット

賃貸のメリットは以下があります。

  • 気軽に引っ越し可能
  • 修繕積立金、修繕費が不要
  • 住宅ローン(特に金利)を払わなくて良い
  • 固定資産税が不要

上述で紹介した持ち家のデメリットに対し、気軽に引っ越せる、修繕費や住宅ローンの金利が無い等、リスクを抑えた生活を送れるのが何よりのメリットだと思います。

賃貸のデメリット

  • 家賃を払い続けなければならない
  • 家の改造、リフォームができない
  • 高齢になると借りづらくなる
  • 都心では家族向け物件が少なく、賃料が高い
  • 退去時に原状回復が必要

高齢になった場合、家を貸してくれない可能性がどうしてもでてきます。確かにその通りですが、高齢者向け施設がどんどん増えていますし、安い物件であれば家は余っていますので買うことも手段の一つです。

まとめ

今回の試算の結果では長く住めば住むほど、持ち家の方が費用面ではコストがかからないことが分かりました。

持ち家は同じ家に住み続けた場合の試算結果ですので、住み変えした場合や、子供が生まれ家族構成が変わる場合等、上記のシミュレーションをベースに再検討する必要があります。

マイホーム購入は費用面だけでなく、機能的な価値や心理的な価値からも良く考えて決断することが大事です。

家の購入は大きな買い物ですし、準備不足・勉強不足で後悔する人も多いです。慎重に行動しましょう。

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