【2章 実践編】節約

今住んでいる賃貸の家賃を下げる方法【賃貸物件に住んでいる方向けの節約術】

節約生活に有効な固定費の削減、支出の中でも大きな割合を占める居住費を下げることが出来たら、貯金額の大幅UPにつながると思いませんか?

この記事を読むことで、今住んでいる賃貸物件の居住費を下げる方法がわかります。これから先も賃貸に住み続ける方は未来永劫使えるテクニックですので、ぜひ最後までご覧ください。

マイホームを既に買われている方はこちらの記事をご確認ください。

マイホームを持ってる人向けの節約術!居住費を下げる方法を紹介! 固定費を下げて無理なく楽に貯金生活を送れば良いことは理解した、しかし、家に関する固定費はどうやって下げたら良いのか困っていませんでしょ...

賃貸物件の節約、見直すポイント

今住んでいる賃貸物件を引っ越しせずに固定費を下げるには以下の2点が挙げられます。

もちろん、今よりも賃料が低い物件があるのであればそちらに引っ越すのも貯蓄生活にはとても有効な手段ですが、今回は引っ越しせずに固定費を抑える方法ですので、上記について解説していきます。

家賃を下げてもらう

まず月の支出の大部分を占める家賃について深堀していきます。

同じ建物(アパートやマンション)の同じ間取りでも家賃が違う理由

当然ですが、建物というのは年月の経過とともに古くなってきます。古くなると家賃は下がることが多いです。ここに同じ建物・同じ間取りでも家賃が違ってくる理由が隠れています。

どういうことかというと、5年前とかに入居した人と、今から入居する人で家賃は異なります。

例えば、同じマンションでも5年前に入居した人は新築だったので家賃8万円で入りましたと、そして5年経った今でも家賃の見直し交渉をしてないので、家賃8万円が継続中です。

ですが今入居しようとした人は築5年のマンションに住むことになるため、建物が古くなり同じような間取りでも家賃7万円です。と、こんなことが頻繁にあります。

なので同じマンションでも家賃に価格差があるんだから、交渉しましょうってそういう話です。

最初に入居した時の家賃っていうのは、1回入居しちゃうと見直さない人が多いです。というか下げられることを知らない人が多いです。ここがもったいないポイントです。

大家さんの立場で考えてみる

1度、大家さんの立場になって考えてみましょう。

大家さんからすれば、たしかに家賃下げの交渉をされるっていうのは確かに嫌なんですよ、嫌なんですけど、大家さんってのは退去されて空室になるのが一番困るんです。

リフォーム(修繕)・清掃にお金がかかる

仮に退去されてしまった場合、まずリフォーム(修繕)・清掃しないといけないですよね。そのリフォームって言ってもすぐできないんで、リフォーム業者さんに手配をして、ちょっとかかるんですよ。クロスを張り替えたりとかね、清掃したりとか、何か壊れてるの入れ替えたりとか、いくらかやらないといけないですね。

次の入居者の募集にお金がかかる、次の入居者が入るまで空室となり賃料がとれない

リフォーム・清掃が終わって次募集をかけないといけないです。リフォームが終わって、募集をかけてもすぐ埋まらないんですよ。そんなにすぐに。

人気のある物件とかいい時期だったら、埋まることもあるかもしれないですけど、基本的には空室期間ってのが出るんです。2ヶ月から6ヶ月ぐらいは結構出ますかね。物件にもよりますけど、長いと半年から1年ぐらい。

それで新規入居者のための募集をしないといけないですよね、その募集するのに大家っていうのは、それなりにお金がかかるんですよ。

周囲の物件に合わせ、結局家賃を下げての募集となる

しかも、次の入居者を募集したとして、結局、さっき言ってた周りの安い価格に合わせて家賃を下げて募集しないといけないじゃないですか。結局家賃下げないといけないんですよ。

結論、値下げ交渉が有効である

なので家賃を1万円下げてでも、そのまま住んでもらえた場合っていうのは、助かったりします。なので、結局は退去が一番困るんです。周りと同じだけ家賃を下げてもいいから出られたくないっていうのが、家主の本音なんですよね。

家賃が下がりやすい物件

都会のワンルームってのは下がりやすいです。都心のワンルームマンションの場合、周りに新しいマンションが建ちますよね。同じようなマンションが。

同じ家賃で、新しいマンションと5年前に建てたマンションどっちに住みたいかと問われたら新しいマンションですよね。

だったら家賃を下げるしかないんです。

もちろん人気物件は下がりにくいです。例えば、デザイナーズマンションとかでここにしかないとか。よっぽど立地が良いとか。なのでアパート・マンションの独自的な価値と、周りの相場っていうのを知るのが大事です。

家賃を下げるための具体的な行動

ここから家賃を下げるための具体的行動について紹介します。

自分の住んでいるマンション・アパート名をGoogle検索し、価格差を探す

まずは、ご自身が今現在住んでいる物件名でGoogle検索します。

空き家があるようでしたら、SUMOやHOMES等に情報が載っているので似た間取りの賃料を調べます。

ここに価格差があったらGOサインです。管理会社に連絡して価格交渉をしてみましょう。

Google検索で見つからない・一戸建て賃貸の場合

同じアパート・マンションで他の部屋に空室がなくSUMO等に載ってない場合や一戸建ての賃貸の場合は、近隣の同じ間取りでだいたい相場がわかるので、それを参考にします。マンションやアパートは特に近隣の建物とほとんど同じ間取りで作られていることが多いので、その家賃を調べてください。

ちなみに、価格交渉の連絡は最初に行った不動産屋ではなく、管理会社です。不動産屋は契約の仲介をして終わりです。

なので、住み始めたら大家とのやりとりになるんですが、大家が家の管理を管理会社に任せていることが多いので管理会社に連絡します。

管理会社への連絡

契約時の書類に管理会社が載ってると思うのでそちらに連絡します(管理会社がない場合は大家さんの連絡先があると思います)。

管理会社に直接交渉するんですけど、場合によっては適当な管理会社がいてなんだかんだ理由をつけて大家さんに入居者の意向を伝えない可能性があります。

そういうときは入居者からオーナーに(契約書に書いてある)、交渉するっていうのも一つの手です。ただ、あくまで管理会社がいい加減で動いてくれないとか、そういうときです。

交渉の極意

最初に言えることは、断られても損することはないので1回試しに電話してみましょう!ってことです。そんな気持ちで以下を読み進めていくと行動に移しやすいかもしれません。

交渉して良いものとダメなもの

まず不動産の話しに限ったことではないんですが、交渉にはして良いものとダメなものがあります。何でも値下げ交渉すればいいっていうもんじゃないんです。

成果物が相手のテンションで決まるものは、交渉をしてはダメです。例えば、マッサージとか美容室とかですね。

不動産や家電製品等は相手のテンションが高かろうが低かろうが住みにくくなったり使いにくくなったりしませんので、交渉OKです。

交渉時期

2年に1回の更新時期じゃないと駄目かっていうと、そうではないです。単純にお互いの合意があればいつでも大丈夫なんでいつでもいいです。

ただ、3月と9月は避けた方がいいです。需要と供給のバランスの問題です。

埋まる時期ってもうほとんど決まってるんです。もうほとんど2月から3月にかけて新しい新学期スタートとか転勤する人とか。4月・9月は異動があるとか。

特に2月から3月ってのが一番繁忙期で、繁忙期は悪質な物件でも埋まる可能性があるんで、大家もちょっと強気なんです。

逆に言えばこの時期を過ぎてしまえば、空室リスクが高くなるので、非常に交渉しやすいです。

強気でいくこと

丁寧に強気で、理論立てて交渉します。

「丁寧に」ってのはだいたい出来るのですが、「強気で」ってのができない人が多いです。日本人の美徳でもあるのですが、交渉する時にこれがすごい大事です。というか弱気が駄目ですね。

「家賃の値下げって、駄目ですかね?」は駄目ですよ!笑

「はい、駄目です」で終わりです。

では、どう攻めるか?理論立てて戦います。

理論立ててというと難しく聞こえますが、要は理屈が通っていればいいのです。

同じマンションの空室物件の部屋が7千円安くなってるので、こちらも下げれませんか?と。

下げられないのであれば他の物件の安いとこに引っ越しを考えてます。と。

理屈で攻めたら喋るのが下手な人でもちゃんと通るんですよ。

といいますか、攻めるも何も普通の話しですよね。ほぼ同じ間取りの物件・同じ築年数なら、こっちも同程度の家賃にまで下げてくれと。

家賃を同水準まで下げてくれたら長く住む予定です、と言えば大家も空室になるのが嫌なので下げてくれると思います。

ポイントは賃料が下がらない場合は退去することを伝えることですね。近くに1万円くらい安い物件があって、その地域に長く住む予定なら、引っ越し費用をかけたとしてもトータルで安くなりますし、本当に引っ越してしまえばいいのです。

対策

よく言うのが、部屋によって価格が違うので価格差はしょうがないです。というやつです。

その辺は先ほど言った、「じゃあそちらに引っ越しますよ」っていうのが効果的です。実際これされたら嫌ですからね。

退去費用はかかるし、空いた部屋の募集をするために結局は家賃を下げて募集することになるしと。最初に挙げた「大家さんは退去が1番困る」ですね。

ならば今の部屋を下げた方が、いいんじゃないですか。と持っていけます。

「強気」というと、たまにオラオラ系を思い浮かべる人がいますが、違います。

あくまで屈しない心のことで、言葉選びの時に、「●●して欲しいんですけど・・ダメですかね」と腰が引けないことです。

「同条件の物件を調べたら家賃が1万円違うので、賃料の交渉がしたいです。値下げできない場合は、そちらの物件に引っ越しを考えています」と伝えればOKです。

火災保険の見直し

私はほとんどの保険は不要派なんですが、火災保険はいると思っているのでその辺についても紹介します。

火災保険がいる理由は、火災保険は保険の意味をなしているからです。

というのも、掛け金が補償のバランスが合ってると思います(リスクとリターンがあっているというんですかね)。

火災事故が起こる頻度・被害の程度に対し、掛け金がそこまで大きな金額じゃないんですよね。

だからこれは入っておくべき保険かなと思います。

ただし、見直しは必要ですね。

何でかっていうと、ここ結構大事なんですが、仲介業者に高い保険に入れられてる可能性が高いんです。

契約時に勧められて入った火災保険は割高

みんな賃貸の家を契約するときっていうのは不動産屋さんに行ったと思うんですよね。だいたいの人が、仲介業者(不動産屋)を通じて火災保険に入ったと思うんですよ。それが保険としては年間1万円とか、年間2万円の保険に入ってるっていう人もいるんですけど。これが割高なんです。

なので皆さんが直接火災保険の会社と契約したらいいんですよ。

別にその賃貸業者仲介業者を通じて契約する必要ってないわけで、これを自分で火災保険を契約するだけで、年間だいたい多分1万円ぐらいかかってるものが、補償内容にもよるんですけど、年間3000円前後ぐらいになるんですよね。

割高な理由は高い保険に入れる代わりに、賃貸業者さんが保険会社からマージンを貰ってるんですよ。この保険に加入させたらいくらあげますと。

年間3000,4000円以上5000円以上とか払ってる人はちょっと割高な保険に入れられてる可能性が高いと思う方がいいですね。だいたい1万円ぐらいの人が多いと思うんですけど。 

これをやると年間で5000~6000円くらいお金が浮きます。月々にすると500円くらいでしょうか。

っていうと、500円のためにめんどくさいよ。と言う方もいらっしゃるのですが、固定費ってのは馬鹿にしちゃダメなんですよ。

電気とか水を節約して500円浮かせるのとではわけが違うんです。

変動費の節約とは違い、最初の手続きだけで、半永久的に500円が浮く。変動費の節約は心が疲れちゃうんで割に合わなかったりします。

でも固定費は最初の30分手続きするだけで、時給1000円分の仕事30分を今後毎月しなくて済むようになる。それで、時間単価を高めていく、この考え方がめちゃくちゃ大事なんですよ。

何度も言うようですが、固定費の節約は馬鹿にしちゃ駄目なんです

なので、この固定費っていうのだけは本当に定期的に見直さないといけないです。

火災保険見直しの注意点

見直しの際の注意点が一つあります。

それは入居時の契約書に火災保険会社が指定されていないか確認することです。

火災保険の加入っていうのを義務にできるんですけど、火災保険会社の指定っていうのは本来できないんですよ。

ただし、契約書に指定の保険会社が書かれてしまっていると、その契約に合意してしまっているので勝手に保険会社を変更することはできないんです。

この点だけ注意してください。

火災保険はの解約タイミングは?

だいたいの火災保険は日割りで返金が受けられるのでいつでもOKです。優良な火災保険を見つけたら申し込みを行いましょう。

よっぽど特殊な保険でない限り返金されますが、念のためホームページ、申し込み時の資料を確認してからの解約をお願いします。

またその他の注意点としては、次の火災保険の申し込みが完了した後に、既存の火災保険を解約することです。でないと、無保険の期間が出てしまいますので順番を間違えないようにお願いします。

おすすめの火災保険は?

おすすめは個人によって異なるので紹介するのが難しいです。比較サイトがありますので、そちらで比較すると良いと思いますが、本当に面倒であれば「住まいる共済」でいいかと思います。

住まいる共済であれば、不要な補償を削っていってその分安くなります。ベーシックなプランでも2000~2500円/年くらいです。

賃貸の場合は、家そのものは大家のものなので、火災保険の中の家財保険に入ります。家財道具や大家への借家人賠償責任に備えることができます。

比較サイトでは簡単なのが価格ドットコムです。

他にも保険の窓口インズウェブジェイアイのくらし安心総合保険などがありますので、

複数の保険会社を比較し、同じ価格で補償内容を充実させたり、
逆に不要な補償を無くして保険料を安くしましょう。

1番大事なのは相場を知ることです。

無料でできることはやりつくす勢いで自分に合ったものを探してみましょう。

まとめ

本記事では住居に関する固定費を下げる方法として、「家賃をさげること」「火災保険を見直すこと」をお伝えしました。

特に家賃交渉は1度してみましょう!もし1万円でも5000円でも下がったら給料アップしたのと同じです。駄目で元々です。結果、家賃が下がらずとも失うものも別に何もないですし、家主次第なのでやってみるしかないです。

仮に失敗しても経験になります。

毎月1万円分の残業を嫌々するのと、ちょっと勇気出して電話1本してみるのとどっちがいいかってことですね。

これは契約時期とかにもよるんですけど、1回はやってみてほしいなと思います。

本当に固定費っていうのには敏感になってください。固定費を見直して、時間単価を上げていく時間を作っていくっていうのがすごい大事なんです。

この記事を読みながらぜひ実践してみましょう。