投資についてこんなことで悩んでいませんか。
- 投資を始めたいけど、失敗しないか不安
- 初心者にもおすすめのリスクが低く、リターンもとれる投資はないのか?
- 日中は忙しいので、PC画面・スマホに貼りつくことができない
- 手間が少ない方が良い
本記事を読むことで、このようなお悩みを解決します。
具体的には以下が分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 99%失敗しない投資の始め方
- 購入すべき投資銘柄の考え方
- 手間がかからない投資方法
- 出口戦略(貯めた資産の切り崩し方)
これらを踏まえた上で以下のロードマップを実践することをお勧めします。
Contents
99%失敗しない投資の始め方2ステップ
99%失敗しない投資は以下の2ステップで着実に実施していきます。
どちらもとても重要なので、しっかりとご確認ください。
- 安全に投資を始めるための条件をクリアする
- 「アメリカ経済or全世界、分散(投資信託)、積立」で20年運用する
ステップ①安全に投資を始めるための条件をクリアする
”安全に投資を始める”とは、投資に関する知識を蓄えることもそうですが、投資が失敗しても生活を送れる環境を整えることを意味します。
私が紹介する投資はリスクを下げているので、失敗しても大損を被るような失敗にはならず、ちょっと極端な言い方をしていますが、そのくらい安全面を考慮した準備をしておくことが大事になります。
投資を始めるにあたり良く耳にするのは「投資は余剰資金で行いましょう」という言葉です。
投資はその性質上、どうしても元本割れ(最初に投じた額よりも資金が減ること)のリスクがあるため、最悪の場合、無くなったとしても生活に困らないことを言いたいからです。
これは確かに間違いないのですが、どこからを余剰資金とするのかは人によって様々です。
- 不安症な人は1,000万円貯めても、夫が倒れたら、家が潰れたら、、、と1000万円を余剰資金とは思いません。
- 逆に楽観タイプの方は10万円しか貯金がなくてもその他は余剰資金であるとしてしまいます。
これは考えるべき変数が多いために、思考を止めて、感情とか感覚に任せてしまう結果だと言えます。
なので、目安となる基準を考えました。
投資をスタートするタイミングとしておすすめなのが、以下の①~④を達成したらすぐです。
- 金利10%以上の借金(カードローン、消費者金融、リボ払い)の繰上返済(該当する方のみ)
- 生活防衛資金の貯蓄
- 過剰な保険の解約
- 金利5%前後の借金(車のローン等)返済(該当する方のみ)
- 投資の開始
※金利10%以上の借金が無い方は②からスタートします。
※奨学金や住宅ローン等、金利が1%程度の借金は前倒し返済しても費用対効果が得られないため、毎月決められた額の返済のみ(繰上返済はしない)で生活防衛資金の貯蓄を優先する。
これらの詳細については、以下の記事で紹介しています。
ここでは最低限必要な【②の生活防衛資金の貯蓄】と【⑤の投資の開始】について詳しく解説します。
生活防衛資金の貯蓄
金利10%以上のローンを返済できた方は早速、生活防衛資金を貯めていきます。
会社員の方は最低でも給料3か月分、自営業の方は会社員に比べ手当てが薄いので給料6か月分以上が理想です。
会社員の場合、給料が30万円の人は90万円分、20万円の人は60万円は欲しいところです(自営業の方はその倍あると安心です)。
【給料3か月分(6か月分)とした根拠】
会社員の場合、急遽会社を辞めることになっても、失業保険+3か月分の生活費があれば再就職までにはなんとかなります。
一生働けないレベルの大事故にあった場合も、障害年金が期間無制限でもらえます(会社員であれば傷病手当金と言う1年6か月までは給料の2/3の額を受け取れる制度の後に障害年金がもらえます)ので、過度な心配は不要です。
障害年金の受給金額については、障害の程度、自営業か公務員か会社員か、子供の有無等によって異なりますので、日本年金機構のHPをご参照ください。
以上より、投資を安全に始めるには、まず現金で給料3か月分貯め、自分の生活の基盤を守ることをおすすめします。
この給料3か月分はあくまで生活に必要なお金であって、投資に注ぎ込んではいけません。
給料3か月分は既に貯まっている方も多いかもしれませんが、現在貯金が0円の方でも、毎月の給料の2割を貯金することができれば、1年3か月後には貯まります。
毎月の生活が苦しくて給料の2割を貯めるなんて無理だ。という方は以下の記事を参考にして下さい。
焦る必要はありません。貯金の期間は株の勉強期間だと思い、3か月分貯まるまで待ちましょう。それがいつか自分の身を守ることとなります。
給料3か月分貯まっている人は銀行口座に預けず、積立投資を実践しましょう。
個人的な感想となりますが、銀行口座に預けるくらいなら余剰金(使わないお金)は全額投資に充てるべきだと考えています。
その方が間違いなく得すると考えているので、私は生活防衛資金以外はリスクの低い投資に7割、攻めの投資に3割投じています。
なお、間違っても初心者は信用取引に手を出さないでください。大きく稼げる可能性もありますが、自己資金以上の損をして、破産する恐れがあります。
【信用取引とは】
現金や株式を担保として証券会社に預け、その証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のことです。
最大で預けた担保評価額の約3.3倍までの株式取引ができます。
1.0倍の株式取引である現物取引であれば、会社が倒産したとしても0円になるだけですが、3.3倍の信用取引では、お金を借りて投資しているようなものなので借金を背負うことがあります。
投資の開始
先ほどの「安全に投資を始める条件①~④」をクリアしたら、いよいよ投資開始可能です。
生活防衛資金の枠から溢れているお金を余剰資金とみなし、投資の種銭としてがんがん回していきましょう。
どういった投資を行えば良いかについては、以下より詳しく解説します。
株に関してはある程度傾向や法則と呼ばれるものがありますが、株価の予測は困難です。
基本は「安く買って高く売る」ですが、自分の判断で売買のタイミングを決めていると、一時的に得することもありますが、最終的には欲が出て大抵は損をします。
安全に投資できるとなるとインデックス投信への長期積立が99%損しない方法となります。
インデックス投信とは、市場の動きを表す特定のインデックス(日経平均225、TOPIX、アメリカのダウ指数)と連動した値動きを目指す投資信託の一種で、債権やREIT(不動産投資信託)など、さまざまな指数に基づく商品があります。
簡単に言ってしまうと、様々な国、様々な業種の株や債券をちょっとずつ詰め合わせた商品です。
ここでやることは、アメリカ経済もしくは全世界経済、WealthNaviのいずれかに投資を20年間積立投資することです。
20年間の根拠
20年間という数字は厚生労働省に提出された以下の投資成績を根拠にお伝えしています。
【20年間208パターンで積立投資をした成績】
「定期預金だけもっていた」
- 名目値 208回中0回マイナス
- 実質値 208回中36回マイナス
「日本の株だけ投資した」
- 名目値 208回中110回マイナス
- 実質値 208回中113回マイナス
「日本と世界にまんべんなく株式投資した」
- 名目値 208回中1回マイナス
- 実質値 208回中2回マイナス
(参考:社会保障審議会企業年金部会下におかれた確定拠出年金の運用に関する専門委員会資料)
上記の結果、日本と世界にまんべんなく投資をしていたら99%プラス収支で終わるという研究結果となりました。
また、アメリカには15年以上投資に回すことができれば、9割以上の確率でプラス収益での資産運用が可能と言えるデータもあります。
詳しくは投資塾さんの動画がとても参考になりましたので、ご興味のある方はご覧ください。
▼【分析】積立投資で利益を出すためには最低何年が必要?▼
これらより、アメリカ経済もしくは全世界の経済、WealthNaviにまんべんなく積立投資を行えば20年後にはプラス収支で終わることが予測できます。
WealthNaviとは数あるロボアドバイザーの一つで、世界水準の資産運用を全自動でやってくれるサービスのことです。
手数料は預けた額の1%程で、国内・海外への株や債券、金、不動産、現金などに自動で分散運用してくれます。
以下の方に向いている投資対象です。
- 自分で資産運用をする自信がない人
- 投資に興味はない(面倒くさい)が、資産運用の必要性は感じている人
- 世界経済の状況や各会社の情報を調べる時間がない人
- 投資に興味がない家族にも、資産運用で自分年金を作ってほしいと考えている人
WealthNaviが向いている人の特徴としてこれらを挙げた理由、WealthNaviのメリット・デメリットについては以下記事で解説しています。
1分でわかる最適プランの無料診断はこちらから→WealthNavi
インデックス投信のメリット
続いて、アメリカ経済、世界経済に投資するインデックス投資のメリットについて解説します。
- 1つ買うだけで既にリスク分散されている
- 信託報酬(手数料)が低い
- 運用に手間がかからない(自動化できる)
インデックス投信は信託報酬が低めに設定されていることが多かったのですが、最近になってさらに値下げが進み、長期投資をしやすい状況が整ってきています。
また忙しいサラリーマンや子育て中の主婦は、スマホやパソコンの前に張り付いてこまめに株価の動向を見ることも勉強することも難しいです。
インデックス投信であれば、決まった額を決められた日に購入するだけですので、1度設定しまえばあとは自動です!毎月銀行に行く必要もなく、時間を確保する必要がありません。
そのためズボラな人でもおすすめです。最初の設定が済んでしまえば、先取り貯金のような感覚で自動的にお金が貯まっていきます。
アメリカ株の魅力
さらにお勧めなのは、米国の主要インデックスのS&P500やNYダウ平均などをベンチマークした商品に投資することです。
アメリカの経済は数十年、数百年単位でずーっと成長し続けてきました。各国を牽引しているアメリカは世界で唯一今後も人口が増加すると予測されており、まだまだ成長していくと言われています。
ただでさえ不景気な日本の会社、さらに人口がどんどん減少し経済成長が見込めない日本に投資するよりは、将来的に得られるリターンが大きいことは予想がつきます。
革新的な事業も起こりやすく、安定した大企業も多数存在、人口も増加するのでアメリカ株はとてもお勧めです。ちなみに私はつみたてNISAでeMAXIS slim 米国株式(S&P500)を運用しています。
アメリカだけに投資するのが不安な方には以下もおすすめです!
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
全世界とはいえ、やはり世界の中心であるアメリカの会社の株が50%近くを占めていますので、アメリカへの投資とあまり変わらないと言う人もいます。
ここらへんは好みですし、投資信託商品は自分で調べ、自分で決めるべきだと思っています。
決めきれない方用の目安としてこれらから選ぶと比較的リスクが少なくおすすめという位置づけです。
これから積立投資を実践するなら、つみたてNISAが非課税でおすすめ
これから投資を実践しようとされる方は、つみたてNISAでの積立投資がお勧めです。
つみたてNISAとは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための国が設けた非課税制度のことです。
最大のメリットは、投資によって得られた利益に対しては通常約20%の税金がかかりますが、これが0%になります。投資信託を運用して10万円の利益が出たとしても手元に残るのは8万円ですが、つみたてNISAなら本来の課税分も含め10万円がもらえるのです。
つみたてNISAに関する詳細は以下の記事をご確認ください。
つみたてNISAを行う手順は以下の通りです。
- つみたてNISA口座を開設する
- つみたてNISA対象の投資信託の購入設定をする
つみたてNISA口座を開設する
つみたてNISA口座を開設するには、証券会社の総合口座の開設をしておく必要があります。
既に証券会社の口座を持っている方は、その証券会社で「つみたてNISA口座のみ」の開設をします。
投資未経験でまだ証券会社の口座を持ったことが無い方は、「総合口座とつみたてNISA口座の同時開設」を行います。
NISAには一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類があります。
一般のNISA口座とつみたてNISA口座はどちらか一つしか開設できませんのでご注意ください。
それぞれの特徴は以下です。
- 一般NISAは非課税期間が5年間だが年間の限度額が120万円までと高い
- つみたてNISAは非課税期間が20年間と長いが、限度額(年40万円まで)が低い
- ジュニアNISAは0~18歳までの子供が対象。年間80万円まで(2024年以降廃止予定)
おすすめの証券会社は、SBI証券か楽天証券です。
2社ともネット証券最大手の証券会社で、手数料の安さ、扱っている投資信託の品揃え、少額(最低100円)からスタート可能と使い勝手も良いので、重宝しています。
スマートフォンと運転免許証もしくはマイナンバーカードがあればスマホで本人確認が行え、スムーズです。スマホが無い場合でも少し時間はかかりますが郵便対応で開設可能です。
上記口座の詳しい開設手順は以下で解説しています。
SBI証券の口座開設の流れを徹底解説!必要書類は?特定口座・一般口座、源泉あり・なしの違いは?
楽天証券の口座開設の流れを徹底解説!必要書類は?特定口座・一般口座、源泉あり・なしの違いは?
つみたてNISA対象の投資信託の購入設定をする
証券会社にてつみたてNISA口座を開設したら、投資信託を購入していきます。
注意点としては、毎日積立か毎月積立を選択することです。
この設定をすることで自動支払い・自動積立ができることになります。
投資を止める時期とは?(出口戦略)
最後に投資信託にいつまで投資するのかも重要なポイントとなります。
大きな儲けがでたタイミングで売ってしまいところですが、いつが儲けのピークかは過ぎ去ってからでないとわかりません。
おすすめするやり方は「目標金額を設定すること」、もしくは「4%ルールを使った出口戦略を使うこと」です。
目標金額を設定すること
一つ目の方法は目標金額を設定し、5年おきくらいに見直していきます。
子供の大学資金、家のローン返済など、目標額が決まっているものに有効な手法です。
たとえば目標金額を500万円とします。最終的に500万円に到達したら売るのですが、500万円に到達するまでに売買の比率を変えていきます。
分かりづらいと思うので、具体例を出して説明します。
結果、通常よりも早い期間で目標金額に到達できるため、大学資金やローン返済に役立つはずです。
4%ルールを使った出口戦略を使うこと
2つ目の方法は4%ルールを使った出口戦略です。
平たく言うと、運用は継続させながら、毎年資産の4%の額を切り崩していくことです。
これは老後資金など、いつまで使うかわからない場合に有効です。
分かりづらいと思うので、具体例を出して説明します。
この手法のすごいところは、きちんと分散投資(債券ファンド:株式ファンド=1:1)が出来ていれば、お金を切り崩しているにも関わらず、頑張って貯めた元の資金は減らず、むしろ増えていくことです。
毎年5%の切り崩しにしてしまうと、しっかり減っていってしまうのですが、4%にすることで老後資金が枯渇する確率がぐーんと下がります。
まとめ
本記事では99%失敗しない投資の始め方として、安全に投資を始める条件や、購入すべき投資銘柄の考え方、手間がかからない投資方法、出口戦略(貯めた資産の切り崩し方)について解説しました。
- 安全に投資を始めるための条件をクリアする
- 「アメリカ経済or全世界、分散(投資信託)、積立」で20年運用する
王道の手法ではありますが、しっかりとロジックが組まれた良い手法だと思っています。
将来のためにできることを考え、少しでも早く行動することが未来の自分、未来の家族を守ることになります。
人間は今必要でないものは後回しにしてしまう生き物です。損しない・苦労しない人生を送るためにも、お得なこと・良いなと思ったことは実践してみましょう。
すぐ行動できる人が勝ち組です。